書評


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[低質] 駒村康平(2009)「大貧困社会」角川SSC新書

 専門家の割に、きちんと数字をあげて論じてません。たとえば、いつから「我が国の年金制度は修正式積立方式で、修正的といっても実質積立方式ですから安心してください」から「実質賦課方式」に変わったのかすら、書いてません。今後の年金を支えるには、「大幅」な財源が必要だし、その財源を確保するために、「大幅な」福祉の拡充が必要と曖昧語を連発されてもなぁ。専門家なんだから、具体的に数値例を出せよ。自分が計測してなくても他人の研究例くらい多数羅列するくらいの調査はしろよ。読むだけ時間の無駄な本でした。この程度の内容なら、門外漢の大学生にも書けるレポート水準でがっかり。

<2011.9.7記>

Kazari