書評


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[普通]三宅成樹(2002)「分子生物学入門」岩波新書

 久しぶりに生物学系の本を立て続けに読みました。こういう分野は進歩がはやいですね。DNA関係については、特定の遺伝病を含めて、差別を助長しないような倫理が事前に必要だと思っています。私は特定の病気に弱い人は、特定の病気には強くなければ、おかしいと考えてます。科学が未発達だから一方だけ発見されているに過ぎないと。生物が多様性を持たせる理由が種の保存なら、特定の病気にだけ弱い人類を生む出すことは、戦略として間違っているから、そのような非効率な方法を取るとは思えないからです。

 しかし、ゲノム関係の本を読むと、中立的に書いているつもりかもしれないが、遺伝病の存在が差別を助長しかねないなぁという感想を持つことが多い。この本はそれほどでもないけれども、もう少し、何らかの断り書きがあってもいいと思う。

 巻末のデータベースが役立ちそうだったので、メモ代わりに、新たなリンク先とともに記しておきます。

 生物情報のデータベース
核酸(DNA)塩基配列データベース
	DDBJ / NIG
	http://www.ddbj.nig.ac.jp/
	EMBL / EBI
	http://www.ebi.ac.uk/
	GenBank / NCBI
	http://www.ncbi.nlm.nih.gov/
	NIAS DNA Bank
	http://www.dna.affrc.go.jp/
タンパク質アミノ酸配列データベース
	PIR: Protein Information Resource
	http://www-nbrf.georgetown.edu/
	SWISS-PROT & TrEMBL
	http://web.expasy.org/docs/swiss-prot_guideline.html
	RF: Protein Research Foundation
	http://www.prf.or.jp/
	GenPept (NCBI Protein Database)
	http://www.ncbi.nlm.nih.gov/protein
タンパク質立体構造データベース
	日本蛋白質構造データバンク - PDBj
	http://www.pdbj.org/index_j.html
医学・生物学関連文献データベース
	MEDLINE
	http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/
遺伝病データベース
	OMIM
	http://wingpro.biosciencedbc.jp/dbpwiki/index.php/OMIM
遺伝子ゲノム百科事典
	KEGG
	http://www.genome.jp/kegg/

<2012.12.27>

Kazari