書評


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[良書]北川智子(2012)「ハーバード白熱日本史教室」新潮新書 469

 TV番組で訪日外国人で、「Lady Samurai」の勉強のため、ハーバード大学から旅行に訪れたなどと答える方がいて、昔はハーバードの日本研究の人気のなさは有名だったので、おかしいなぁという印象を持っていたら、書店でこんな本を見つけて買ってみました。

 これは、サンデルのハーバード白熱教室(哲学)より断然、面白そうな講義ですね。日本に短期で来ないかな。受講してみたい。いろいろ斬新なやり方をしている。方法はぜひ本を読んでください。一読の価値があります。それにしても発想が柔軟な方ですね。女性で久しぶりに有能な方の本を読みました。

[良書]山口絵理子(2007)「裸でも生きる 25歳女性企業家の号泣戦記」講談社

 タイトルはいまいちですが、内容は良い本でした。評価は、甘目に良書にしました。内容は山口さんの自伝的部分と、バングラデシュでブランドを立ち上げて営利事業として成功させるまでの紆余曲折になります。

 バングラデシュは最貧国なので、営利事業としてブランド品として成り立つものを作るというのは、かなり無謀な挑戦と思えますが、山口さんのマザーハウスの事業は、現在、海外店舗含む30数店舗におよび、見事としか言いようがないです。

 行動パターンは、はてなな部分がありますが、行動力はさすがですね。本書を読んで、この無謀とも思える挑戦が成功した最大の要因は、本人の努力と良い人脈を構築していた事と感じました。秋葉原にも店舗があるようなので、今度、立ち寄ってみようと思います。

<2018.9.24>

Kazari