安部所信表明の翻訳と
所信表明の公約としてメディアが監視すべき点
安部所信表明の翻訳: 全体的には曖昧表現の多用が目立つ。自分の任期期間外の数値目標が多い。これまでの自民党の政策を前提にすると、次のように翻訳して問題ないと考える。以下「原文・・・訳文とその解題」とする。
- 自律の精神を大事にする・・・特定の弱者は切り捨てる
- 世界に開かれた・・・アメリカの言いなりになる
- 美しい・・・神道を優遇する
- 文化、伝統、自然、歴史を大切にする国・・・神道だけを優遇する国
- 官邸の機能を抜本的に強化・・・アメリカ大統領府の物真似
- 地方の活性化にも資する海外からの投資を2010年に国内総生産比で倍増・・・日本の地方を外資の生贄として提供
- 使い勝手も含めた日本の国際空港などの機能強化も早急に・・・規制の多い港湾や海運は無視して、一部住民による反対がある空港の拡充を早急に。国際空港による環境悪化で京都議定書の遵守を難しくする。
- 2010年までにフリーターをピーク時の8割に減らす・・・パートは正規雇用に近づけるが、アルバイトは正規雇用を認めずに差別し、卑しむべき職業としてその割合を減らす
- 女性や高齢者、ニートやフリーターの積極的な雇用を促進・・・フリーターを減らすと言った後なので矛盾する内容。翻訳不能。また非正規雇用を増やすかのような発言内容であり、これは大企業優遇政策を実施すると言っているようなもの。正規雇用を雇用と読み損ねたのであって欲しい
- 日本の農林水産物や食品は国内向けとの固定観念を打破するため、「おいしく、安全な日本産品」の輸出を、2013年までに1兆円規模とすることを目指します・・・運賃かけてでも農産品を移動させ、環境悪化に貢献します。後の京都議定書の遵守に反する。
- 「人生二毛作」・・・意味不明。農林水産の話の後になぜ労働?
- 筋肉質の政府・・・頭脳を用いず数だけで議案を通す政府
- 道路特定財源については、現行の税率を維持・・・道路の改革はおしまい
- 「地方の自律」を求めます・・・国の補助金で借金だらけにした自治体も見捨てます
- 将来世代への負担の先送りを行わない・・・これまでの失策の責任はとりません
- 自立の精神を大切にし、分かりやすく、親切で信頼できる、持続可能な「日本型の社会保障制度」・・・自立できない障害者などは見捨て、持続可能にするために、最低限の生活が保障できなくても、持続可能な制度に
- レセプト(診療報酬請求明細書)の電子化・・・医者優遇
- 在日米軍の再編については、抑止力を維持しつつ、負担を軽減するものであり、沖縄など地元の切実な声によく耳を傾け、地域の振興に全力をあげて取り組むことにより、着実に進めてまいります。・・・文中の「地域の振興」が意味不明。
- ODAを戦略的に展開・・・海外への政府開発援助(ODA)を減らします
- アインシュタインは、・・・この人の発言を引用することは広島、長崎県民を馬鹿にしていることを示す。アインシュタインは日本に落とした原爆を作った一人。
公約:メディア監視すべし
- 01.パート労働者への社会保険の適用拡大
- 02.成長なくして財政再建なし
- 03.国民負担の最小化を第一の目標
- 04.歳出削減を徹底し、ゼロベースの見直し
- 05.国の行政機関の定員について、5年で約1万9000人以上の純減
- 06.公務員の総人件費を徹底して削減
- 07.2008年度から政策金融機関を一つに統合
- 08.2015年度までに政府の資産規模のGDP比での半減を目指す
- 09.公的年金制度は、・・・「払い損」になったりすることはありません
(払った以上にもらえるという公約) - 10.社会保険庁は、解体的出直しを行います
- 11.必要な授業時間数を十分に確保
- 12.沖縄など地元の切実な声によく耳を傾け
安部晋三の詭弁:特定の団体や個人のための政治を行うつもりは一切ありません
つもりがなくても行う気か。言うのなら、きちんと「特定の団体や個人のための政治を行いません」と言い切りなさい。しかし、政治って何らかの分配を行うものでしょう。これでは政治をする気がありませんと言っているようなものである。この言葉どおりなら弱者救済すらできない。弱者を特定の集団として上記から外しているのか?とにかく、安部晋三の日本語は下手糞である。側近を頭の悪い塩崎恭久、甘利明や、まともな議論が出来ない冬柴鉄三、久間章生、柳沢伯夫、松岡利勝、高市早苗、大田弘子を使うだけのことはある。アメリカ奴隷志願の日本の首相ならではの発言かもしれない。
<2006.10.02記>