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日銀券増刷の好機

 以前も別の場所で書いたが、また好機が到来した。世界的に見ても最大規模の天然災害の復興資金として、単純に国債発行すると円高になるから、復興基金を日銀券増発で行うとすれば、それほど世界から反発を受けにくい好条件が整っている。

 為替市場はこれだけ東日本が壊滅的な状況にありながら、投機にあって円高が進行している。

 インフレの兆候も特になし。

 ぼんくら財務官僚に期待しても無駄かな。

<2011.3.17記>ファイル管理がめんどうなので、ファイル名は1日後の日付。

 過去の前例から、馬鹿でも国際合意が取り付けられる協調介入が決定された。これで満足できるって本当にレベルが低い。

 経済音痴の首相、消費税主義者の与謝野、能力が地に落ちた財務、外務官僚の組合せでは、条件が整っても増刷できないねぇ。震災復興資金不足を理由に自民党時代に始めた子供関連への予算を減らすって何なんだろう。民主党だから財務省がなめてるんだな。財務省はなぜ自民党時代に児童手当を阻止しなかったのかな。

 20年間のデフレ経済下、低収入者から高収入者に対して、市場を通じた所得再分配を行ってきて、累進税率をあげられないのだから、所詮、政治家も官僚も腐ってきているのだろう。一応説明しておくと、現在のデフレは、高額商品(家電や車)が下落する一方で、生活必需品の価格低下はほとんどない形で進行している。低所得者が消費する財のセットと高所得者が消費する財のセットは異なる。高所得者の方が低所得者より財のセット価格が下がっているし、高所得者の方が所得状況も安定的である。こういう社会的な状況は、低所得者から高所得者に補助金を与えているのと同じである。ケインズがデフレを嫌うのもこのためだ。ケインズの原著を読めば書いてある事柄だが、最近の経済学の教科書には書いてないから、こういう基本を知らない経済専門バカが増えているのかもしれない。

<2011.3.18追記>

Kazari