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2011年11月20日号のサンデー毎日の記事の批評

 100ベクレル超の「危ない食品」激増の記事を読むついでに、いくつかの記事を読んだが、馬鹿げた記事が多いので呆れた。ゴシップ化がここまで進むと本当に資本主義の弊害が随所に現れている。真実を追求する姿勢はほぼ見られない。これは放射線量の記事に至るまで共通している。

例えば木村剛に対する記事

 木村剛について典型的に多くの記事に見られたのは、元日銀マンで、理想を掲げて実行しようとしていたなどの情報を下に、最終的に間接的な日銀批判につながる記事が多かったことである。財務省寄りの記者が書いたのだと思うが、阿保かと思う。経済学を真面目に学んできた人なら、彼が出てきた当初から、竹中平蔵氏同様、経済学の理解自体が極めて緩い質の低い人という印象しかなかったのではなかろうか。だから元日銀マンなのは、日銀の業務についていけなくて、退場したのだろうという印象しかない。それくらい経済や金融に対する話し方や議論の仕方が荒唐無稽の類のものが多かった。特に木村氏は竹中氏の盟友をアピールすることが多く、竹中氏よりも更に経済音痴ぶりを発揮していた。それを聞いても分からないふりをする現在の週刊誌の経済記者たちは、馬鹿を通り越して愚かだと思う。ちなみにこの記事は森岡英樹という金融ジャーナリストが書いている。

100ベクレル超の「危ない食品」激増の記事

 低質である。少しましなのは、簡易の全数調査を促している点だけである。この辺の機械作成は日本の得意分野のはずだから、ベルトコンベアを通過させる間に重量と放射線量を計測する機械も簡単に作れるだろう。市場規制に関しては、超過が出たらその産品の産地の特定範囲を連帯責任を取らせるような出荷規制ではなく、規制基準値の半分を超える商品をすべて外して、研究機関に回して市場に出さないでも、規制方法としてはいいはずだ。しかし、規制超過と出荷規制という体系に拘る馬鹿官僚にひきずられて、実質的にサンプル調査して、定期的に規制値越えした商品を日本中に流通させてたいのかもしれない。日本中にひろく薄く内部被ばくをさせることで、平均的な疾病率を操作し、今回の放射性物質由来の疾病に対する国や東電の補償を回避したいのだろうと思う。私は放射線線量の明記をした方が企業努力により、早くに線量低下を得られると思う。内部被ばくは少ないほどよいのだから、輸入品も同等に表示義務をつけたらいい。今回の原発事故が由来の放射線量増加はすべて東電が保証すべきことは言うまでもない。

<2012.4.13>

Kazari