日本にはジャーナリズムがなくなり、マスゴミしかないのか
シリア報道の出鱈目さ
当初、シリアに関して、NHKをはじめ、テレビ各局はニュース番組では、『』部分は言及しないが、そう誤解されるように操作した情報を流した。『武装していない』民主化組織を、シリア政府は武力弾圧しているという内容だ。当初から、西洋諸国が武器販売していたシリアの民主化勢力とシリア政府軍との間には戦闘行為があった。一方的なシリア政府による弾圧かのような執拗なデマを垂れ流す一方で、NHKは特集番組で一度だけ、シリア政府軍が病院にいる様子を流した。新聞もテレビと似たり寄ったりだ。9月に入るとマスゴミは、記憶喪失を装ったかのように内戦と表現を変えた。あまりの破廉恥ぶりに呆れるばかりである。
そもそも第一報の当初から、国連のweb頁には、シリアについては、内戦と表記していた。その後も、事務総長が、武装民主化勢力、政府軍の双方に武力行使をやめるように再三勧告していたが、その事実を伏せたうえで報道は偏向以外の何物でもない。言論の自由があると言うのなら、独立国家として堂々と「国連は双方に武力行使をやめるよう勧告しているが、アメリカをはじめ西欧諸国は、シリア政府による一方的弾圧だと非難を強めている」と報道すれば良いだけの話だからである。
いくら西洋諸国がシリアの反政府勢力に武器を売って儲けていて、アメリカが民主化武装勢力を支持するように日本のマスゴミに圧力をかけていたとしても、「国連の姿勢と西洋諸国の対応を含め、日本外務省も西洋諸国と同じ見方をしている」と報道すればいいだけの話である。公正さのかけらもない現在のマスゴミにはジャーナリストしての誇りなど微塵も感じない。
ジャーナリスト死亡の報道の不公正さ
アメリカが支持していない武装団体に入って、反戦目的でのジャーナリストなら、数行の死亡記事で終わっただろうが、このように取り上げられること自体が異常である。民主化武装勢力優勢の情報操作をした後に、現地に入って死んだから、弔意を示したのか知らんが、気持ちが悪いことに変わりはない。以前、戦闘地域に入って人質になったフリージャーナリストはマスゴミの非難の対象にすらなった。現在の日本のマスゴミには、戦地でのジャーナリストに対する報道の在り方に関する基本方針すらないんだろう。親米勢力を英雄に祭り上げたいのか知らないが、非常に不公平だ。このところ、マスゴミの報道偏向の異常さは際立っている。
<2012.9.16>