最近の NHK を中心とした テレビ放送などの出鱈目報道 Part.2
あまりに多すぎて
千の言葉を用いて罵り、万の言葉を用いてレポートを書きたいところだが、いかんせんその時間が私にはない。
最近の円安について
「新たな金融政策によって円安になった」という明白な出鱈目をここまで翼賛的に報道されると、さすがに "うんざり" だし "げんなり" もしてくる。
当たり前のことだが、通常一国の首相たる者が「財政規律を緩めます」と発言することはなく、この安倍晋三の発言が最大の円安の要因である。現在、80円から93円になっているが、80円から91円くらいの円安の部分はこの発言に原因がある。この発言が信じられた背景には、財務省の新年度予算案の出鱈目さにある。税金で42兆円を見込んだ甘い予算案が首相発言を裏打ちしていると市場には思われたからだ。かなり大きめに評価しても日銀の政策変更は、91円から93円程度の円安効果しか見込めない。もし政策変更だけで説明するならこんな感じにしかならない。
後はもともと円高水準自体が投機水準だから巻き戻しと捉えるか、財政拡大や円安による日本企業の成長要因を株で取り込むために、先取りで指標が円安に大きめにふれたと見ることもできる。いずれにしても、日銀の政策自体はこの間大して実質で変化しておらず、日銀の政策変更が主体で日米の為替レートが大幅に動くような状況はない。財務大臣が日銀法改正すら否定している。逆に言うと、もっと昔に財務省が東北震災の時に復興債の目的に合わせて日銀券を刷りますと宣言すれば円安に振れたことを、今の円安の現状は証明した格好になっている。
安倍首相は、中国を仮想敵国に仕立て、景気にはまったく役に立たない防衛予算を増額した事で、米国には日本が米国から武器購入する額を増やすことで、米国が潤う道筋をあきらかにした。今後は、安倍晋三は首脳会談で「聖域はある」と自分勝手に判断して、TPP参加を名目に、日本の国益を米国に差し出すことで、円安を支持してもらうつもりなんだろう。経団連はすでに首相の賃上げ要請を蹴ると回答しているが、そんな団体のために行動しても、日本の潜在成長力を低めるだけだろう。
中国叩き
内国問題を蹴散らす目的で、やたらと利用しているが、中国の北京の大気汚染はいまにはじまったことではない。北京オリンピックで、アフリカのマラソン選手が「生命の危機に関わる」として、出場を辞退した事は記憶に新しい。その時に大批判するならともかく、その時に大して騒がなかったくせにという思いがする。
福岡を中心に黄砂が飛び始めたのも、20年くらいは遡る気がするし、これも東京にまではなかなか飛来しないから、無視してきた実績すらある。それをPM2.5と新たな名称をつけて宣伝することにどのような意義があるのか。PM2.5とする背景には、日本由来の空間浮遊物質と中国由来のものをごまかす目的があるように思えてならない。福岡では普通に天気予報のように黄砂予報が出されるようになって久しいのではないか。
少なくとも、PM2.5報道以前から、日本の幹線道路沿いの空気は悪くなっている。それは長引く不況のせいで、整備不良車が増え、道路状態が悪くなっていることが理由の大半と思われるが、そうした問題を事前に責任転嫁する目的があるのではなかろうか。
選挙公約違反:自分が政権を取ったら復興が急速に進む
自分が政権を取ったら、民主党時代とは打って変わって、復興が急速に進むと宣伝していたはずだが、遅々として進んでいない。前政権でなしとげたことを言われたり、枠組みだけ進化したと言われてもなぁ。結局現地に予算を投げるだけの度胸がなく、国家公務員が自らの天下り先のために、中央から大企業に入札させようとするから、遅いわけだが、現地の公務員も、派遣ではなく、大幅に現地雇用で対応すればいいじゃない。復興事業は一時的とか言わずに、そこで一から自治体職員を育てれば、将来同じことが起きた時に、有用な人材となるだろうに。
<2013.2.20>