壊れたLED電球の修理
分解
以前、照明の節電関係で、OHM社の製品を紹介した手前、故障した事は報告しておく必要があるだろうと思って書いています。スイッチのon/offが激しい箇所から壊れました。具体的にはトイレなど。半年経過くらいなのでやや安物感は否めませんが、すでに十分電気料金で元は取れています。
1個目は10月半ばに故障しました。もともと400円程度の安いものだし、1個目は構造も分からないので大雑把に分解しすぎて、銀の部分の中の回路まで破壊してしまったので、どうにもなりませんでした。しかし、部品から型番が分かりました。こういう時に、すぐに検索して調べた内容を保存しておくと、後で役に立つことがあります。
故障の2個目は11月後半でした。この時に保存したファイルを探す前に、Web検索してみたらすでにGoogle検索にかかりませんでした。下記の写真左側から、「A60201013」という文字が読めますが、これがLEDの部品名です。中国の深圳(シンセン)で作られたものです(Operaではセンの漢字表示できてますが、IE9.0は文字化けするようです)。会社名は文字化けするのでやめておきます。電子回路の方もこの会社で、「A60201012」という部品が使われていました。OEMのようなものですね。
2個目の故障は軽微と思えたので、慎重に分解しました。症状は、ちかちかしてから点灯、もしくは非常に暗い状態で点灯という感じになりました。まず、白いプラスチックの半円部分だけはずしてみると、ハンダ付けがいかにも甘いものでした。下記写真の左側のハンダ部分はすでに修理後の写真ですが、ここの部分のはんだ付けをし直しただけで、2個目は直りました。
半田付けに関しては本も出版されています。故障した2個目のハンダ付けは、以前読んだテキストで失敗例の典型のような半田付けでした。
野瀬昌治(2008)「はんだ付け職人のハンダ付け講座」星雲社

慎重に作業すれば、ふたの一部は削れますが、元通りはめることができます。故障が回路に及んでいる場合は修理は困難です。口金の金属部分は、秋葉原の千石電商の実店舗にE26なら1個50円で入手できる(web店舗にはない)ので、ここは壊しても平気なのですが、その中に、左側の銀部分と回路は放熱のための熱伝導の充填剤のようなものがぎっしりつまっているので、それを取り除かなければ回路を取り出せません。「A60201013」との接続部分のハンダを取り除き、プラスネジで固定されている部品を取り出しても、充填剤を取り除かないと回路を出すことはできないようになっています。
回路を出しても、その後戻すことを考えると、値段が値段なので、修理は諦めた方がいいです。別の電子回路のために取り出してもいいですが、・・・。口金の金属部品は、webだと5個350円くらいで販売している1社しか見つけられませんでした。
したがって、上記写真左側の「A60201013」の部分の「+」「-」のハンダ付けのやり直しは、試してみる価値があります。スイッチの関係で、連続点灯4万時間以前に回路が壊れても、LED部品が壊れることは考えにくいです。1個目の故障LEDにしても、「A60201013」の5個のLEDに直流で6-9Vの電池で電気供給するとすべて光ります(部品の性能を調べた上で電圧を選んでいます)。運悪く壊れてしまった場合には、「A60201013」という円盤部品だけ取っておけば、後の故障LED電球の修理に使えるかもしれません。
<2012.12.21>