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Power DVD 10 BD3D (BD-Rのバンドル版)の設定について

 いわゆるQ & Aサイトには、知ったかぶりの誤情報が多いのだが、Power DVD 10 BDというソフトの「BDが再生できない」関連の情報にも、誤情報が多かった。

 Cyberlink社のバンドルソフト説明の一部には、BD再生できないものがあるみたいにいい加減なことが書かれているメーカーの説明Web頁とかもあった。サポートをさぼって、アップグレード版を無駄に購入させようという魂胆なんだろう。浅ましい。

 はじめは、CPRM対応のBD版なのに、「このメディアには対応していない」とか、いろいろなエラーメッセージがあったが、最終的には家電から録画したBD-Rも再生できるようになった。一番苦労したのは、BD-Rで家電で地デジなどを録画したBDAV形式の再生である。「映像は黒画面で出ないが、音声は普通に聞こえる」からの修正の設定がすこぶる分かり難い。

 たぶん、古いPower DVDを入れていて、Aeroモードを切って、DVD(地デジなどを録画したVRフォーマットのもの)を再生していた環境に、Power DVD 10 BDをインストールすると、同じ現象に悩まされる気がする。Power DVD 10 BDの初期設定がAeroを無効化にする状態になってしまうからである。

 最初に、映像だけ出ないから、コーデック絡みかと思ったが、これが全く関係ないというのが話を複雑にする要因であった。BDの中のコーデックは、Power DVD 10 BDの再生時に表示させることができ、それが、MPEG-2だと確認できた。そして、CyberLink BD & 3D Advisorを使うと、非対応の表示が出るものがあると、新しいバージョンのPowerDVDなどを買わないと解決しないとミスリードな結論をする人が多い。そういう無責任な回答をするのは、そのソフト会社の人かしらんと思う。結果を最初に言うと、この判定ソフトは目安程度にしか役立たない。そして、Blue-ray ディスクに対応するか確認するを押して、アドバンスの方に非対応があっても、再生に問題がない場合もある。

 アドバンスの項目のうち、ハードウェア デュアル ビデオ デコーディング能力の項目が、コーデックごとに3つ(H.264、MPEG-2、VC-1)ある。私の環境では、いずれも非対応であるが、地デジなどを録画したBD-Rを問題なく再生できるようになった。コマ落ちなどもまったくない。
Advoisorの基本の表示画面 Advoisorのアドバンスの表示画面

「映像は黒画面で出ないが、音声は普通に聞こえる」場合のPower DVD 10 BD3D (BD-Rのバンドル版)の設定

 Power DVD 10 BDのシネマモードに関してやり方を書いておく。シネマモードの設定画面3枚を画像にしておく。
powerdvd10シネマモードの設定画面1
powerdvd10シネマモードの設定画面2
powerdvd10シネマモードの設定画面3

 シネマモードの設定から、Blue-rayディスクの設定と進み、Windows Aeroの部分を「保持」と表示されるように変える。映像が出ない人は、ここが「無効化」と表示されているはずだ。

調べて分かったことなど覚書

 市販のBD-Rを持っていないので、詳細には分からないが、デュアル ビデオ デコーディング能力は、市販のBD-Rで2画面同時に呼び出すような処理を可能にしているBDの場合に影響する能力のはずで、普通の地デジ録画のBD-R再生には関係ない機能である。また、コーデックとしては、Power DVD 10 BD3D自体が、基本的なMPEG-2などのコーデックを持っていないなら、再生ソフトとして失格のはずで、これがないのかなどという情報もデマである。Web情報では、複数コーデック導入時にバッティングなどもあるが、これは環境依存なので何とも言えない。それだけのために実験する気はないが、Advisorが基本項目で1つだけ、例えばCPUに「アップグレートが必要」と出たとしても、再生可能な場合はあると思う。

 PowerDVD 10 BDは、インストール時のグラフィックカードと違うGraphic Chipメーカーのグラフィックカードに差し替えた時は、アンインストールしてから、再インストールが必要らしい。グラフィックがオンボードのまま、インストール後に、さすがに力不足を感じて、グラフィックボードを指した。そうすると、ハードウェア アクセラレーションがグレーになり選択できない状態になって、使えなくなる。たぶん、この状態だと、BDも再生できない。クラシックモードの表示アイコンに、ATIならATIの、nvidiaならnvidiaのアイコンが表示されているので、どの環境でインストールしたかは、Graphic chip makerを変えた場合、明瞭に分かる。

<2012.10.4>

 PowerDVD 10 BD バンドル版は、バンドルされていたドライブ以外のDVD-VR再生時に、ノイズが出る場合があるとの報告を見た。PioneerのBDR-206に付属していたソフトは、同じPioneerのDVR220-LでのクラシックモードでのDVD-VRの再生時にノイズがひどい。対策は、何とも不可思議だが、「シネマモードに変更」するだけ。これでノイズがなくなる。どうもPower DVDは癖?バグ?の多いソフトである。

<2012.10.8>

 ここに来る人が比較的多いようなので、市販品のBDを入手して再生して見た。最初に、Pioneer BDR-206に市販のBDを入れて、再生ボタンを押したら、「・・・アップデートが必要です」と出るので冗談だろうと思い、もう一度押したら再生がはじまった。この辺の挙動も少しおかしい。Internetにつないだ状態だったが、認証に時間差があるのか知らないが、それなら、「お待ちください」とかメッセージを出せよといいたい。本当に作りの悪いソフトだ。

<2013.1.20>

Kazari