EBWin4 で、DDWin とおさらば
EBWin ver3.0
このバージョンで、既に、DDWinと同格程度には感じていたのだが、Windows 7 Pro 64bit上で、DDWinも普通に動くため、特に移行の必要性までは感じていなかった。もちろん、ver 3.0でも優れていた点はある。
DDWin 2.59 on Windows 7 Pro 64bitにおける不具合
DDWinは、良いソフトだが、日本語と英語辞書の混在しているグループ下の一括串刺し検索では、英語辞書の発音記号の表記に問題があった。グループを英語辞書に統一しないと、発音記号が表示できない不具合があった。また、実害は特にないと思うのだが、
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp
に、検索する度に増えていく0バイトのDDW****.tmpファイルが残るという不具合もあった。
串刺し検索の表示については、私は、DDWin の方がいまだに好みではあるし、グループ辞書内の表示の仕方も、DDWin の方が好みのため、長らく両方使用してきた。
EBWin4
特に良いのは、印刷プレビューがついた点である。気の利いた機能だ。もうひとつは、Web検索機能がある。これが非常に翻訳の際に、実力を発揮する。
最近は、Web上に、英文例文検索などができる Weblio をはじめとして、無料の良質な検索サイトが増えた。これらを辞書とともに検索できるのは非常に効率がいい。
EBWinの開発者hishidaさんは、EBStudio 1.70bを開発されており、私は、この古いバージョンの頃から購入して愛用している。そのため、EPWING辞書、EPWING化した辞書を複数持っている。この串刺し検索だけでも、英日翻訳には十分に役に立つ。しかし、日英となると、もう少し調査が必要になる。英辞郎の古いバージョンもEPWing化して使用した事があるが、英辞郎の日本語訳は間違いを含む美しくない日本語訳が多い。また、和英辞郎は更に間違いが多いため、参考にするのはためらわれる。そのため、やはり、リーダーズプラスなどの辞書や英英辞書を中心に検討し、Weblioの例文などを参考にする。
いくつかのシェアウェアを購入して愛用しているが、秀丸、Beckyをはじめ多くのソフトは、Androidへの対応は行っていない。しかし、EBWin4 に比べると機能は大幅に少ないが、EBPocket for Android が開発、公開されている。Androidでは、他に有用な選択肢がないながら、有難いソフトだ。Mac版もあるし、Windows CE版もあるから、辞書使いにとってはまことに重宝するソフトである。
いろんなOSで、同じような感覚で辞書ソフトが使えるのは、使用者の利便性を大幅に高めてくれる。いろんな意味ですごい努力家なんでしょうな、開発者のhishidaさんは。
これらの辞書ソフトの他にも、ローカルのEPWING辞書とWeb辞書を一括して串刺し検索できる「Dicregate」といったソフトも2007年にはできているが、私は、ローカルとWebで一括検索するかしないかは単語ごとに選択できた方がいいので、EBWin4の方が使いやすい。逆に言うと、ローカルのEPWING辞書で足りないことは英日に関しては、ほとんどない。
wikipediaに関しては、Wikipedia(ja)0328が、3.62GBのLite版と8.57GBのものが無料でダウンロードして使える。Wiktionary 日本語版もあり、WinRAR 自己展開ファイル 56.7 MiB (59,555,909 bytes)で、2012-04-20 版は、見出項目数： 78,316、その英語版は、Wiktionary(en)0615 WinRAR 自己展開ファイル 959 MiB (1,006,517,965 bytes)、2012-06-15 版 で見出項目数： 3,049,995 となっている。このWiktionayを使用している画像があるが、その辞書ソフトが、EBWin になっている。
EBWin4 のWeb検索の設定の際のサイト
ヘルプにやり方は書かれているが、まったくの初心者には、検索サイトのアドレスをどうするのか分からないのではと思えた。この情報は、あくまで2013年4月10日現在機能している設定というだけで、検索エンジンサイト側が仕組みを変えれば、それに合わせて、設定変更が必要になるはずだ。ヘルプに載っている検索サイトは、規約上問題がないからだろうと思い、その分だけ例示しておく。
wikipedeia (ja) http://ja.wikipedia.org/wiki/ wikipedeia (en) http://en.wikipedia.org/wiki/ Yahoo http://search.yahoo.co.jp/search?p= Google http://www.google.com/webhp?hl=ja#hl=ja&output=search&sclient=psy-ab&q= WebLSD http://lsd-project.jp/weblsd/ Weblio http://ejje.weblio.jp/content/
設定ファイルは、
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\EBWin4
の下にある engines.dat というファイルである。
＜2013.4.10＞
「EBWin4 に比べると機能は大幅に少ないが、EBPocket for Android が開発、公開されている。」と書いたが、少し書き方が雑だった。この文章自体はフリー版同士の比較で書いた。EBWin4と、EBPocket for Android(有料版)の間には、機能に大差はない。
＜2013.5.1＞
