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数年前?にシンポジウムなどのアンケートに書いてみたが、台湾企業しか反応しなかった製品

 HDD記録型TV録画について、HDDを何らかのソケット型にして着脱可能にしてくれればいいのに、と書いたことがある。とある台湾メーカーが作ってくれたのだが、結果は惨敗だったみたい。

 日本の家電企業の論理は、どんなに無駄な電力消費につながっても、部屋数だけ、テレビと録画機とエアコンを売りつけるのが理念らしいから、こういう消費者に便利な方式を採用したり、規格統一したりというのは事例がない。消費者サイドに立てば、テレビをよく見るのが2人なら、2台分HDDをカートリッジ式にしてくれた方が便利なのにと思う。あるいは頻繁に録画、編集をして、自分のお気に入りを1枚作る場合にも、2台分HDDをカートリッジ式にしてくれた方が便利である。

 エアコンは何でかね。最近のマンションなら気密性が高いので、2DKくらいなら和室6畳用で送風機と合わせれば、全室涼しくできる。エコに反してゴリ押しした結果の電力不足なら無駄な企業エゴだと思う。最近の家電では乾燥機も電気使用で無駄に電力消費が増加する製品ばかり開発されている。この辺、文化を含めて見直した方がいいかもしれない。アメリカのマンションでは2Fとかに、駐輪場、フィットネス、ランドリーがあったりする。乾燥機は日本のコインランドリー同様、全部ガスだった。乾燥機能が強力すぎて、日本の薄手のTシャツが子供サイズになったのには笑ってしまったが、・・・。ロスアンゼルスの厚手のTシャツが好きだったが、最近はアメリカでも薄手のTシャツを売るようになったらしい。あの洗濯機と乾燥機でよくちぎれないなと感心してしまう。

 録画機に話を戻して、現在の著作権規制は面倒すぎて、一度BluerayやDVDなどに移した媒体をもう一度HDDに戻すのは無理だったり、編集しなおすためにはHDDに残さないといけない。であるならば、着脱可能にしてくれた方がいい。2台分あって、HDD→HDDのムーブに対応していれば、編集の自由度が増す。ここで言いたいのは、例えば、AというアーティストのB、C、Dという曲を一枚にまとめたとする。HDDの容量の関係で残り8回ダビング権があっても破棄せざる得なかったりするとE曲を手に入れた時、一枚にまとめられない。それをいちいち速度の遅いReWritableでやってくれというのは企業が傲慢だからかな。

 USB増設可能機種は限られているし、挙動もよく分からない。そもそもUSB接続を認めるなら、最初から2台カートリッジ式の方が便利だ。その場合は、コピー10でもHDD→HDDの場合、移動できないと消費者の利便性を損なう。家電の録画用HDDは独自フォーマットでそもそもPCで見れないようにしているから、カートリッジ方式にして着脱可能にしても、著作権がらみの対応が緩くなることはない。にもかかわらず、最近の日本企業は消費者の利便性を顧みないんだよな。

<2011.9.6記>

 多くの人が指摘したんだとは思うが、以前、hp(ヒューレットパッカード)社のスキャナーで、スキャナーのベルト部分がスキャナーのガラス裏面を擦って跡が付くので、できる限り、端にしてくれと要望を書いていたら、一年後に高額機種で、最終的に二年後には全機種で端寄りになったと思う。比較的早い対応だなと感心した。

<2011.9.6追記>

 hpを含めスキャナーのCCD方式がほぼ駆逐されたのは個人的にはいまいちだけど、需要がないのでは仕方がない。しかし、消費者対応の早さは外資の方が良い気がする。そういえば、日本で返済義務のない本当の奨学金は、コカコーラが行っていたりする。なぜトヨタじゃないのだ。もちろん、その一点のみでコカコーラが良い企業などというつもりはない。アジアで上水道ビジネスをして、それまで無料だった貧困層の水を有料化したために、貧困層を更なる極貧に貶めたり、碌でもないこともたくさんしている。しかし、日本企業も海外にゴミ投棄したりしている割に、国内でメセナ活動とかきちんと行わないし、消費者対応も(初期不良に対する)修理だけかな、比較的真面目にやるの。外資企業に見劣りがするのである。ソニーがデザインだけで、Macの後追いするような技術力のかけらも何らかの稔侍もまるで感じられない有様だし、もう少し真面目に消費者側から製品開発しないと持たない段階に来ていると思う。

※アメリカの駐輪場が屋内なのは盗難に合うからなので、こういう文化背景はマネしてはいけません。それにアメリカではスポーツとして自転車に乗るから、そもそも所有目的や所有している自転車の種類が違うんだよね。とはいっても、日本の中途半端な屋根付駐輪場よりは、自転車がさびにくくなったりするから、駐輪場に関してはどちらがいいか、一概に言えないと思ってます。

<2011.9.8追記>

 ついでに言っておくと、着脱可能HDDの録画機には、電話のように子機として、安価(5千円程度)な着脱可能HDDの再生機があると更に便利です。そもそもBlueRayとかに保存している時間がない人は、着脱可能HDDを移動させて、部屋のパソコンやノートの液晶画面につないで見れると便利なんだよね。特に他の人がテレビを占領しているような場合。たいていはパソコンとか使ってない画面表示設備を既にもっていたりするので。

 それに所有しているパソコンで、Bluerayやcppmに対応させるのって、あまりに敷居が高すぎる。DVD-VRだけならそれ程でもない(Win2k、DVD-RWドライブ、PowerDVD Expert2程度でOK)が、Bluerayを含めると、普通のパソコンユーザーはパソコンを新調しないと無理っていう位、煩雑です。Graphic Card、液晶ディスプレイ、DVD/Blueray機器、OS、再生ソフト、この全てが対応していないといけないなんてフザケルナヨと言いたくなる水準。だから、OSなんかを介さずに、HDMIで液晶ディスプレイにつなげば、着脱可能HDDの再生機で再生できるといいなと思う。これなら著作権云々は関係ないでしょう。この程度のアイデアは誰でも思いつく水準だから、きっと日本のトップメーカーには、既に消費者のために製品を作るという考え自体がなくなっているのだろうと思う。

 マンション住民は簡単に有線のネットワーク構成はいじくれないから、こういう製品が魅力的になります。実験してみましたが、無線LANとかでは、マンションの家の中で案外電波が飛ばないので、無線LAN+ネットワーク型メディアプレーヤーでも簡単に問題は解決しない事を付け加えておきます。ネットワーク型メディアプレーヤー+無線LAN+ノートPCの場合、ノートPCを移動させる手はあるけれども、こんな構成を築くのも大変だしお金も結構かかる。もともと構築済みの人は興味ないかもしれないが、まだの人やあまりPCの知識がない人なら、安価(5千円程度)な着脱可能HDDの再生機に対する需要はあるはずです。

<2011.9.10追記>

 書き忘れていたが、ここに書いてしばらくして、マクセルがHDDカートリッジ型を作っているとテレビCMで知る。たぶん業界で規格統一しないと普及しないと思う。こういう所は官庁が真面目に働いてもいい部分だが、日本の官庁は馬鹿だから消費者のために何もしないだろう。

<2012.5.9追記>

Kazari