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さらなる照明の節電化

 前回4/19の節電化では、主として初期費用と耐用年数の観点からのみ、節電化を考えた。細かい家庭の電気使用量の計算など、ちょっと時間などの関係でできなかったためと、当面、家庭における節電化の結果、2011年(暦年:1〜12月累計)で見て、2010年より10%程度の節電に成功していると思っていたためである(前回4/19に書いた時に計算していたわけではない)。

 細かい数値は割愛させていただくが、2011年暦年で前年より電気料金1か月分しか減っていなかった。燃料調達費のマイナスが減るなか、会計データのみで計算した結果、電気料金が8%程度低下しただけだった。電力使用量の方はデータにしなかったが、東京管区全体よりも悪いかもしれないので、更なる節電に踏み切ることにした。2011年の月次データでみれば、クーラー使用率を下げた効果が最も大きい結果になっている。新しい家電品を導入したのを照明で相殺したぐらいにしかなっていないのでは不満なので、ランニング・コスト自体を下げることに着手した。

<2012.5.21>

 使用電力量も入力して計算してみたら、2010年より11%の節電に成功していた。東京電力の管区全体より自分の世帯の方が節電に成功していて安心した。電気料金と使用電力量の比が大雑把に8対11なので、東電の家庭用の売上減少を補填する目的での電気料金値上げが10.28%とすると、使用電力量の減少分14.13%に相当することが分かる。家庭用電気料金で産業の使用電力減少を穴埋めしようとしているのは明らかだ。

<2012.6.5>

同居人の節電意識が低くても

 私自身は節電していたが、照明に関してはどうも付け忘れて行く人間の方が多い環境で、消し役に徹しても限界がある。3月くらいに白色LEDの電灯の国産メーカによる最安値が一段と下がったので、蛍光灯電球→白色LED電球に一部を変えてみたが、4月や5月の東電の燃料調整費の値上げ分くらいは前年比で節電できることが分かった。

 レフランプは使用時間が短くても、それなりに無駄な電力を消費していたことは2011年に確認できた。レフランプから蛍光灯電灯に切り替えるまで、レフランプは5年程度使用していたが切れなかった。一番最後まで残ったレフランプは6年経ても切れなかったから、切れるのを待つのは無駄にランニング・コストを支払う羽目になりそうだ。今なら、OHM社の420lm(ルーメン:60W相当)が秋葉原で、2個790円(2012年5月20日調査)が最安値みたいだ。これなら、一個400円くらいだから、E26口金に関して60W程度必要な個所は、全部これに変えた方が減価償却前の蛍光灯電球を廃棄して変えても、ランニング・コスト差ですぐに元が取れそうだ。

 また節電意識が低い人対策として、すべての照明の消費電力を、スイッチに記載した。これは導入したばかりで、効果はまだ確認していない。しかし、何度も説明してきたにもかかわらず、これを契機にわざわざ消費電力の高い照明を低いと勘違いして使用していたことなどが発覚したので、世帯によっては効果が見込める対策かも知れない。

 照明としては長時間使用する照明で、電力を多く消費するシーリング照明をつけっぱなしにする人はいないと思っていたが、これも違っていた。だから将来的にはシーリングの68W自体を変えようと思っている。シーリング照明は部屋全体を明るくする必要があるため、さすがに420lm(ルーメン)で代用は難しい。しかし、雑にシリーング全光の68Wや調光で上の40型のみの38Wを長時間使用することをかんがみると、そこは昼白色LED電球 9.3W E26口金(全光束850lm) などに変更した方が良さそうだ。

ルーメンとW(ワット)相当の換算は単純にできない

 実際にルーメンとW(ワット)相当の換算は単純にいかない。秋葉原で実際の光量を体感すると、同じルーメンを謳っていても、メーカーごとに異なるためでもある。発色の好みもあるかもしれない。OHM社に関しては、レフランプの60Wを使用していた箇所は昼白色LED電球の420lmタイプで十分という気がする(廊下などの幅が狭い場所や直下さえ明るければ良い場所なら、290lmでも遜色はさほどない)。LED照明推進協議会は、比較的、最低ラインの製品に合わせて、シーリング用と同じ場所で使うことを想定して換算表を作っているように思う。部屋の中央の電灯として白色電球を使うことはあまりないだろうから、この表は参考にならない気がする。

 私にはまだ分からないが、老人には昼白色より同じW相当の電球色の方が明るく感じる人もいるらしい。その場合は1つ上のルーメンの昼白色LED電球を選べば、明るいと感じることも分かった。

 それから詳細な電気料金の表を見て気付くのは、わざわざ高めの電気料金設定をしておき、原子力発電を使用すると、燃料調達費で割引するという価格設定をすることで、事故以前から料金操作していたことがよく分かった。

 2010年から2011年にかけて、この燃料調達費のマイナス幅が大幅に縮小、ほぼ半減し、2012年に入ってプラスに転じた。だから節電をしない世帯は、電気料金が値上りになったはずである。

<2012.5.21>

 シリーング全光の68Wの照明を、昼白色LED電球 9.3W E26口金(全光束850lm) に変更した所、ほぼ同じ光量を体感できた(OHM社のLED電球が秋葉原で千円程度)。最大で約7分の1に消費電力が減るほか、シーリング半分の時よりも約3分の1減るから、シーリングのLED豆球(0.5W)を使用していた分を使わなければ、確実に節電できる。

<2012.5.31>

 2010年の年間消費電力が5000kwhの家庭で、全く節電せずに2011年に同じ消費電力(月次)を使用したと仮定して計算すると、燃料調達費だけで、東京電力はすでに(2011年のみで)年間4500円程度の値上げを行っている。2012年に入っても燃料調達費は値上げの一方で、半期(1-6月期)で、2011年より5500円程度、値上げした。

<2012.6.6>

 2010年の年間消費電力が約5000kwhの家庭で、全く節電しなかったと仮定して、2010年の同月の電力使用量に2012年の燃料調達費(/1kwh)をかけて計算すると、東京電力は、2012年に入って、1-7月期だけで、2011年より6300円程度、値上げしている。

<2012.7.2>

白色LED電球を明るく感じるE26延長ソケット

 前回4/29に紹介したサイトから、E26延長ソケットを買って試してみたが、もともとレフランプが使われていたところは、レフランプ用のソケットがついているため、光が下方に集中しすぎる傾向があった。レフランプ用E26電球ソケットに、E26延長ソケットをつけて、白色LED電球をつけると、白色LED電球のちょうど銀色部分と光る部分の境目が下側に出る長さになっている。この延長ソケットを使うことで、天井周辺の上部側も明るくなるため、全体が明るくなったように感じる。私にとっては光量が増加したように感じることで得られる満足度は、ソケット代(180円)を十分に上回るものだった。最近の秋葉原で私が覗いた店舗では、この手のソケット(口金変換アダプタ E17 ⇒ E26、E26延長ソケット)は550円くらいの値段が底値だった。

 もともとレフランプが使われていたところには、断熱材が無しでも、念のため、熱対策でE26延長ソケットを使った方が良いと思う。たいていの白色LED電球は、それなりに銀色部分が熱をもつし、断熱材使用の所は不可となっているはずなのでご注意のほど。

夜のトイレ対策

 予算が潤沢にあるなら、トイレまでの廊下の白色LED電球のスイッチ部を改造して、暗所人感センサー付きのものに変えたりするのだろう。私の所では、コンセントに差し込む暗所人感センサー付きLEDライト(消費電力0.5W)と、電池式の暗所人感センサー付きLEDライトを壁に取付けて使用している。後者は朝日電機(ELPA) PM-L255という製品で、購入当時(2年程度前)は1300円程度だったと思う。軽くweb検索すると、現在では、Joshin web アマゾン(現在3000円以上送料無料キャンペーンを行っている)で890円(カートに入れると980円に変わるけどどうなっているのだ?)、それにしても安くなったなぁ。

 こういう乾電池式の製品を、1.2V(ボルト)の充電池でうまく動かないと文句を言う人が多いのには呆れます。電圧を上げると豆電球の光が強くなるくらいの事は、中学の理科で習う事でしょう。普通にアルカリ電池(1.5V)でまともに動作させましょう。エネループの頁ですら、ものすごい小さい文字ながら「※1 乾電池と比べて初期の電圧が低いため、乾電池に合わせて設定されている設定電圧が高い機器では、まれに動作しない機器があります。また、懐中電灯などを使用された場合、最初は暗い印象を受けることがあります。」と書いてある。PM-L255は、単3電池を3本使う。1.5Vx3=4.5V必要な製品に、1.2x3=3.6V(0.9Vの電圧不足)で無理やり使おうとして、正常動作しなくても文句を言えるはずなどない。

<2012.5.23>

Kazari