はじめに 地図ソフトを使ってみよう
この「地図と統計」の頁では、地図ソフトMandaraを使うとどんな事ができ、経済統計を加工できるのか、を試してみたいと思います。
まず、はじめに、中国の省別名目GDP(1998年)を色分けしてみましょう。
中国の省別GDPは地域差が大きく、この事がよく所得格差の問題として指摘されています。厳密には何の調整もしていない地域ごとのGDPなので、所得格差というには不適です。なぜなら、所得格差の問題を扱う場合は、出稼ぎや送金による家計レベルでの所得平準化の行動を補正した方がよいからです。しかし、こうした図を描く事で、よく言われている事が一目でわかるという利点があります。
例えば、どの国でも地理的に沿岸部に工業部門が集中する傾向が見られます。その結果として、沿岸部のGDPが高くなるものですが、中国でも同様の傾向が見て取れます。この事は、沿岸部の都市部に農村部から出稼ぎ労働者が移動している事実とも整合的です。
Mandaraというソフトを使うと、こうした地域別のデータを色分けしたりすることができます。地図上をクリックすると、地域別の統計が表示されますが、これらの一連のHTMLをこのソフトで作成できます。
しかし、単なるHTML形式で、ブラウザで正常に表示可能という程度なので、HTML4.01対応にするためには、調整が必要です。例えば、DOCTYPEを宣言するなど、タイトルを入れるHEAD部とBODY部をきちんと書き加え、AREAで指定するSHAPE=PolygonをSHAPE="Poly"に置換して、COORDS=以下の数字の部分を””で囲むなどの調整が必要になります。
Opera 9.63では、nameに移動しません。以前のバージョンではきちんと動作していた記憶があるのですが、・・・。IE 6.0の方では、きちんと該当のデータに飛んでくれます。
<2009.2.9記>
いじらなければ、HTML 4.01に適合していたのですが、よく調べずにXHTML 1.1化してしまいました。XHTMLではname属性が廃止との事なので、id属性に変えましたが、Operaではやはり省別データに飛んでくれません。XHTMLでは、usemapやidの後に#(半角)が使えないため、文法違反になってますが、取りあえず、このまま放置します。
<2009.4.13記>
作成した中国の省別名目GDP(1998年)の色分けchina_ngdp1998.shtml