第1章.テキスト選び
大まかな選択ポイントや良いテキストの調査方法は経済学のテキスト選びの章を参照してください。
計量経済学もミクロ経済学と同様に、日本人研究者で海外に通用する著名な方が多いので、日本語の良書が多数あります。読物を書くのがうまい蓑谷千凰彦、時系列の解説に優れた山本拓などいろいろあります。この著者の計量経済学に関する本なら大丈夫であろうという著者名を列挙すると、上記以外では、佐和隆光、森棟公夫、浅野皙・中村二郎、繩田和満、畠中道雄などです。
- 蓑谷千凰彦(1985)「回帰分析のはなし」東京図書
- 佐和隆光(1979)「増補数量経済分析の基礎」筑摩書房
- 山本拓(1988)「経済の時系列分析」創文社
- 畠中道雄(1996)「計量経済学の方法 改訂版」創文社
- 森棟公夫(1999)「計量経済学」東洋経済
- 浅野皙・中村二郎(2000)「計量経済学」有斐閣
訳本で良い本としては、以下のようなものがあります。
- J.Johnston[著]竹内啓[ほか訳](1975)「計量経済学の方法」東洋経済
- G.S.Maddala[著]和合肇[訳](1996)「計量経済分析の方法 第二版」CAP
大学院生向けの計量経済学のテキストで、これ一冊読んでおけばというような本として、辞書のような厚さのWilliam H.Greeneのテキストがあります。
洋書の入門書レベルのものでも良い本がたくさんあります。Kumentaなど良書です。
- Jan Kumenta, 1997, Elements of Econometrics 2th, Michigan
- William H.Greene, 2000, Econometric Analysis 4th, Prentice Hall
- E.R.Berndt, 1991, The Practice of Econometrics, Addison Wesley
- Amemiya Takashi, 1985, Advanced Econometrics, Harvard
- Cheng Hisao, 1989, Analysis of Panel Data, Cambridge